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大容量化するiPod――「ポッドスラーピング」から企業データを守るには

» 2006年09月15日 17時14分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ開発企業の英GFIは9月14日、増加しつつある「ポッドスラーピング」の脅威に関するホワイトペーパーを発表した。このホワイトペーパーでは、ポータブル記憶装置がもたらす脅威を調査し、ファイアウォールやウイルス対策ソフトのような従来の対策に加えて実行すべきセキュリティ対策を考察している。

 今日のMP3プレーヤーやUSBメモリは大容量になっており、USBポートに接続するだけで、大量のデータを短時間で簡単に取り込むことができる。つまり以前より企業データを盗むことが容易になったということだ。こうした手口による企業データ窃盗は「ポッドスラーピング」と名付けられた。企業がこうした「ポッドスラーピング」攻撃からネットワークを保護する適切な対策を取ることが重要になっているという。

 このホワイトペーパーでは、ポッドスラーピングの手口と、それへの対処法を説明している。ポッドスラーピングに使われるのは、iPod、デジカメ、USBメモリなどだが、こうしたデバイスはビジネスで使用されるものもあり、全面的に禁止するのは必ずしも現実的な解決策とは言えない。

 GFIでは「ポッドスラーピングは非常に単純なプロセスだ。会社のデータを盗むのに、特別な技術的専門知識は必要ない。企業は、ネットワーク全体のデータ転送をコントロールするための技術的な防壁を導入することで、ネットワークを保護する必要がある」と説明している。

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