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EMC、13四半期連続の2けた増で過去最高の売上高

» 2006年10月18日 07時39分 公開
[ITmedia]

 米EMCが10月17日に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高は13四半期連続の2けた増で過去最高を記録。前年同期から19%増の28億2000万ドルとなった。このうち、9月に買収したRSA SecurityとNetwork Intelligence分(3780万ドル)を差し引いた売上高は27億8000万ドルで、前年同期比17%増となっている。

 純利益は2億8370万ドル。1株当たり純利益は13セントで、9月の買収影響を除いても同様に13セント。前年同期比で4セントの減となるが、一時的要因などを排除すると、前年同期比で30%の増加となるという。

 部門別では、システム部門の売り上げが前年同期比19%増の13億ドル、ソフトウェアライセンス&メンテナンス部門は25%増の11億ドル、その他サービス関連も7%伸びて4億ドルと、いずれも好調。特に、Symmetrix DMX-3やCLARiiON CX-3など、2006年前半に導入したストレージシステムの新製品が好調なほか、VMwareも、売り上げを前年同期から86%伸ばしている。また、EMC Smartsソフトのライセンス収入も2倍以上に増加したという。

 EMCは、買収事業の再構築計画も併せて発表。至近の3年で買収した21社の事業統合を進めるため、2007年末までに1250人の従業員を削減する予定だという。VMwareはこの計画の対象外で、従来通り独立の子会社として事業を継続する。

 第4四半期については、売上高は31億6000万ドル、1株当たり純利益9セントと予測。この1株当たり純利益は、リストラ関連費用1億5000万〜1億7500万ドル(1株当たり6セント)の影響を反映している。

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