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Nokia、新興市場向け販売増で増収減益

» 2006年10月20日 07時05分 公開
[ITmedia]

 フィンランドのNokiaが10月19日に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高は前年同期比20%増の101億ユーロ、純利益は同4%減の8億4500万ユーロとなった。新興市場向けのローエンド携帯端末の販売増などで平均販売単価が下落、営業利益率を前年同期の13.7%から10.9%に下げている。

 1株当たり純利益は、第3四半期中に行った4600万株の自社株買い戻し影響もあり、0.20ユーロから0.21ユーロに増加した。

 第3四半期中のNokia携帯端末の出荷台数は8850万台で、前年同期比で33%の増加。市場シェアを前年同期の33%、第2四半期の34%から、36%へと拡大したという。出荷台数は、中国(同62.4%増)、アジア太平洋(同65.9%増)両地域で大きく伸びたが、北米(同0%)、欧州(同11.2%増)は伸び悩んだ。平均販売単価は、前年同期の102ユーロから93ユーロに下がっている。

 事業別売上高は、カメラや音楽プレーヤー機能付き携帯などを手掛けるマルチメディア事業部で45%伸びて、20億9200万ユーロ。携帯電話事業は同14%増の59億4900万ユーロだった。エンタープライズソリューション事業は同27%増の2億5700万ユーロ。2007年1月からSiemensとの合弁として分離する予定のネットワーク事業部門の売上高は18億400万ユーロで、前年同期比16%の増加。市場平均よりも速い伸びを見せているという。

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