米SGIは10月23日、カナダのグラフィックスチップメーカーATI Technologiesに対して特許侵害訴訟を起こしたと発表した。
同社はウィスコンシン州西地区の連邦地裁に訴状を提出、同社の米国特許6,650,327号をATIのグラフィックスプロセッサファミリー「Radeon」が侵害していると申し立てている。同社は損害賠償(額は指定されていない)とATIによる今後の侵害を差し止める裁判所命令を求めている。
この特許はSGIが2003年11月に取得したもので、「浮動小数点のラスタライゼーションとフレームバッファリングを備えた表示システム」と題されている。この特許でカバーされる技術は、「今日のコンピュータシステムで求められる高度なグラフィックス処理を実現する上で重要なリソースだ」とSGIのデニス・マッケンナCEOは説明している。
「SGIはこの技術をATIの主要な競合企業にライセンスしてきた。これまで公言してきたとおり、当社は自社の知的財産を積極的に保護・行使する意向だ。今回の訴訟はそのプロセスの最初のステップだ」(同氏)
SGIは先日、経営再建を完了し、破産法保護下から脱却したことを発表した(10月19日の記事参照)。
またATIは今週、AMDによる買収が完了する予定だ。
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