フランスのニースで開かれたRSA Conference Europe 2006の基調講演において、米Microsoftセキュリティ技術部門コーポレート副社長ベン・ファシ氏は、同社がセキュリティ向上のための投資を継続していることを強調した。
同氏は近くリリースされるWindows Vistaが、より安全なコンピューティング環境をユーザーに提供すると説明。そして同社が掲げるセキュリティ目標のマイルストーン達成の証として、デジタル認証およびスマートカード管理ソリューション「Microsoft Certificate Lifecycle Manager beta 2」、無料アンチスパイウェアソフト「Windows Defender」、無料メール認証仕様「Sender ID Framework」を挙げた。
またファシ氏によると、Microsoft Security Response Allianceの一環として、同社は不正コードサンプルをセキュリティソフトベンダーと共有するプログラムを立ち上げる計画があるという。
ファシ氏はまた、プロセッサ技術革新が進み、64ビットプロセッサコストが低下している今、つまり64ビットコンピューティング時代の幕開けである現在、セキュリティ業界は岐路に立っていると強調。脅威に対抗するためにも、セキュリティ業界は技術革新への投資を続けていかなければならないと主張した。
また、論議の多いVistaの64ビット版のカーネル保護機能については、セキュリティソフトウェアベンダーと協力、彼らが必要とするカーネル機能を盛り込む努力を続けると再度強調した。
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