ジッパー、トランポリン、エスカレーター――いずれも商標が一般語化した例だ。
「google」という言葉も、同じような道をたどりつつある。最近では「googleする(ググる)」という言葉が、Merriam-Webster辞典やOxford English辞典で見出し語になったことが話題になった。これら辞典では、googleは「GoogleでWeb検索する」ことを意味する動詞として定義されているが、ググるという言葉をWeb検索一般を指して使うインターネットユーザーも見られる。
こうした状況を受け、Googleは改めて「GoogleはGoogle Inc.およびその検索技術とサービスを特定する商標である」と強調し、「Google」という言葉をGoogle Inc.とそのサービスを指す場合にのみ使うべきであると明言している。
同社はこれについて、用例を挙げて説明している。
例えば、「わたしはGoogleが好きだ」のようにGoogleという企業を指す名詞として使う場合はまったく問題ないという。「Googleで情報を検索する」ことを指す動詞として使う場合について、同社は「Google.comで彼をgoogleした」という例を挙げ、「少なくとも、Google.comで検索することを明確に指している点が喜ばしい」としている。
「彼をYahoo!でgoogleした」のように、Google以外の検索エンジンで情報を検索するのにgoogleという言葉を使う場合について、同社は「非常に悪い用例」として次のようにコメントしている。「“googleする”ことはGoogle検索エンジンでしかできない。どうしても競合他社を利用しなければならない場合は、どうぞ遠慮なくYahoo!などの検索エンジンで“検索”してください」
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