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先祖のアメリカ移住時の情報をオンラインで検索

» 2006年11月11日 07時15分 公開
[ITmedia]

 家系図やルーツ探しデータベースなどのサービスをオンラインで提供している米Ancestry.comが11月9日、1820〜1960年の間にアメリカ移住のために海を渡った1億人以上の船客名簿のデジタル化を完了し、同社のデータベースに追加したと発表した。Ancestry.comでは、既に米国の人口調査などの収集を行い、2万3000のデータベースに50億人分の記録を保有している。今回追加された移住船客名簿「Immigration Collection」には、現在の米国民の85%の先祖が名を連ねていると同社では見ており、「米国移住という、米国民のルーツをさかのぼる上で最も興味深い局面」をオンラインで検索できるようになる。

 移住船客名簿は、これまでも図書館や博物館などのサイトで部分的に公開されていたり、マイクロフィルムでの公開は行われていたが、すべての船客名簿を1つにまとめたものは今回が初めて。Ancestry.comでは、1500人以上の古文書学者や手書き文字解読のプロを擁し、3年以上をかけて移住者名簿をデジタル化したという。Immigration Collectionはアメリカの到着港100港をカバーし、かつて移民管理局が置かれ、米国移住のシンボル的存在だったエリス島が保有する全船客名簿(1892〜1957年分)のほか、ボストンやニューオーリンズ、サンフランシスコのエンジェル島移民局などの名簿もカバーしている。

 Immigration Collectionには、アンジェリーナ・ジョリーやマドンナ、ドナルド・トランプ氏などの著名人の先祖の情報も含まれている。「カリスマ主婦」マーサ・スチュワート氏の先祖は「バスケット職人」だったなど、有名人の才能のルーツを垣間見ることもできるという。

 Ancestry.comでは11月30日まで無料で「Immigration Collection」にアクセスできる。ただし、詳しい検索結果を見るには会員登録(無料)が必要。

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