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「ヲタ芸」も「ハルヒダンス」も「現代用語」に載っていた

» 2006年11月13日 19時42分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、「はてなダイアリーキーワード」のキーワードが新語辞典「現代用語の基礎知識 2007」に収録された、というニュースだった。

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 収録語は、今年の流行を思い起こさせる「ようつべ」や「mixi疲れ」といった新語から、「ギコ猫」など定番のネット用語、「BLT」「歴史認識」など、一般に浸透した言葉までさまざまだ。

 同書には、IT戦士ゴコロをくすぐるネタもたくさん混じっている。例えば“決めポーズ”をフィギュアで紹介する「決めポーズカタログ」。「福原愛のサー!」「ジダンの頭突き」などおなじみのポーズ(?)に加え、「ヲタ芸」や「ハルヒダンス」まで再現されている。

 ネットでも評判になった、日経新聞の連載小説「愛の流刑地」については、「あなたの生活に<愛ルケ>」というタイトルで2ページにわたって用語解説が展開されている。

 また「ネットでは分からない調べ物」として、図書館やタウンページ、社内人脈を紹介したり、星座早見盤の紙細工を付けたり、「マナーと常識辞典」を付録に付けるなど、現代「用語」を紹介する辞典、という枠組みを超えた取り組みも目立つ。

 新語の定義を知るだけなら、ネット検索やWikipediaで間に合う時代。創刊から60年近く経った同書は、新語辞典という“書籍”に今求められているものは何か、模索しているように見える。

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