ITmedia NEWS > 社会とIT >

着メロ無断配信で初の逮捕者 JASRACが告訴

» 2006年11月27日 18時15分 公開
[ITmedia]

 長崎県警は11月27日、日本音楽著作権協会(JASRAC)の管理楽曲を携帯電話の着信メロディーとしてWebサイトから無断配信していたとして、著作権法違反の疑いで同県佐世保市の無職の男(45)を逮捕した。JASRACによると、着メロの無断配信者が逮捕されたのは初という。

 調べでは、男は昨年10月から今年8月ごろまでの間、「オレンジレンジ」の曲などを着メロ化し、自分のサイトから無断で配信した疑い。

 JASRACによると、2002年6月に男がJASRAC管理楽曲を無許可で着メロとして配信していたことを確認し、メールと文書で警告を繰り返したが、男は配信を継続。このため翌年2月、プロバイダ責任制限法に基づきJASRACが管理楽曲の着メロ削除をISPに要請し、ISPが削除していた。

 同年7月、男が別のサイトで同様の無断配信をしていることを確認し、再度警告を繰り返したところ、2004年2月にこのサイトは閉鎖した。だが今年4月になって再び配信を再開していることを確認。警告メールを送信したが著作権侵害行為をやめなかったため、今月21日にJASRACが告訴していた。

 JASRACは「警告を繰り返しても無視するなど、侵害の度合いが悪質な場合はやむを得ず告訴する場合がある」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.