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中国、研究開発費で日本を抜く

» 2006年12月05日 15時54分 公開
[ITmedia]

 中国は2006年、研究開発投資で初めて日本を抜き、米国に次いで世界2位になるだろう。経済協力開発機構(OECD)は12月4日、このような予測を示した。

 OECDは最近のトレンドを元に、中国は2006年に1360億米ドル以上を研究開発に投資するだろうと予測している。これに対して、日本の研究開発費は1300億ドル、米国は3300億ドルと予測されている。

 中国の研究開発費の国内総生産(GDP)比は1995年には0.6%だったが、2004年には倍の1.2%に拡大した。

 また中国の研究者の数は1995年から2004年にかけて77%増加し、92万6000人に達した。米国(130万人)に次いで世界第2位だ。

 「中国の急速な研究費、研究者の増加は驚くばかりだ」とOECDの科学技術政策部門の責任者ダーク・ピラット氏は語る。「後れを取らないために、OECD各国は自国の研究・革新制度をより効率的にし、次第に競争が激しくなる今日のグローバル経済において革新を鼓舞する新たな方法を見つけなければならない」

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