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世界のブロードバンド利用者、2億人超える

» 2006年12月04日 15時23分 公開
[ITmedia]

 世界では固定回線のブロードバンド化が進んでおり、ブロードバンド加入者の数は2億人を超えた。国連機関の国際電気通信連合(ITU)が2006年版のインターネット報告書で伝えた。

 この報告書によると、2005年末時点の世界ブロードバンド加入者は2億1600万人。固定回線利用者の5分の1を占める。うちxDSLとケーブルモデムが約94%を占めるが、FTTxも急速に伸びているという。

 国別で見ると、米国が最もブロードバンド利用者数が多く、4939万人となる。ブロードバンドの人口普及率は16.6%。2位は中国で3750万人、人口普及率は2.9%。3位は日本で2237万人、人口普及率は17.5%。

 全世界の1カ月当たりブロードバンド料金は前年から半減しており、中でも日本のYahoo! BBは100キロビット当たり月額0.07ドルと世界最安だった(2006年4月時)。

 携帯ネットワークでは固定回線ほど急速にブロードバンド化は進んでおらず、2005年末時点のモバイルブロードバンド(3Gネットワーク)加入者数は6000万人超。全世界の携帯電話加入者(20億人超)に占める割合はわずか約3%にすぎない。ただし2006年前半に3G利用者は5000万人増加したため、1億人の大台を突破したとITUは報告している。

 国別で見ると、携帯電話加入者が最も多いのは中国で3億9340万人、人口普及率は29.9%。2位の米国は加入者2億165万人、人口普及率は67.6%。3位はロシアで1億2000万人、人口普及率は83.6%、4位は日本で9475万人、人口普及率74%。このうち、3G加入者は米国が436万人、日本が1779万人だった(中国とロシアでは、調査時点で商用3Gサービスが提供されていなかった)。

 またIT産業の市場規模は世界全体で約3兆1300億ドルに達した。これは世界の国内総生産(GDP)の約7.6%に当たる。うち37.9%を通信サービスが、23.7%をソフトおよびコンピュータサービスが占めた。

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