NECは12月6日、PCI ExpressとEthernetを統合する次世代インタフェース「ExpEther」(エクスプレスイーサ)を開発したと発表した。PCI ExpressのデータをEthernetに載せ替えて転送できるのが特徴で、内部バス接続をLAN接続した他の装置に延長でき、システムの拡張性を高めることができるという。
PCなどの内部システムバスとして使われているPCI ExpressをEthernet(1Gbps/10Gbps)に載せ替えて転送するブリッジエンジンを開発した。
EthernetによるPCI Expressデバイスの接続が可能なトンネリング機能では、Ethernet上の転送遅延を隠ぺいする技術により、LAN上でも利用可能という。PCI Expressデバイスのホットプラグにも対応し、負荷に応じて機器の追加が可能になっている。
内部バスとして使われるPCI Expressは、1つのCPUに対して複数のI/Oデバイスがぶら下がるツリー状の構成になるが、新インタフェースはEthernetの特徴をいかし、多対多のメッシュ型ネットワーク状の接続が可能。複数CPUでI/Oを共有する構成も容易という。
PCI ExpressとEthernetの中間層に位置するMACレイヤー間をブリッジ接続するため、上位・下位のレイヤーには影響を与えず、既存のPCIデバイスやBIOS、ドライバ、OSに変更は不要だとしている。
今後、ソフト側の拡張性向上技術と組み合わせた柔軟なシステム構成方式の研究開発を進め、次世代ネットワーク(NGN)のプラットフォームへの適用を図っていく。
新インタフェースは、12月6〜8日に開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」で動態展示する。
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