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ビジターの健康を害するWebサイトの5つの欠陥

» 2006年12月13日 16時39分 公開
[ITmedia]

 デザインの悪いWebサイトには主に5つの欠陥があり、これがビジターの免疫系や心機能、神経系に悪影響を及ぼす可能性がある。このような調査結果が12月12日、英国で報告された。

 この調査は英ホスティングサービスRackspace Managed Hostingが英社会問題研究センター(SIRC)に委託して行ったもの。2500人へのアンケートと、それとは別の被験者に対する生理学的なテストを組み合わせたものだ。このテストでは、被験者にさまざまなWebサイトで情報を探してもらい、脳波や心拍数、筋肉の緊張、皮膚の伝導率を測定した。

 その結果、デザインに問題のあるWebサイトはストレスや怒りを引き起こし、MRSに至ることが示されたという。MRSはSIRCが作った言葉で、「Mouse Rage Syndrome(マウス激怒症候群)」の略。

 同センターはMRSを引き起こす5つのWebサイトのデザインミスとして、以下を挙げている。

  • ページのロードが遅い
  • レイアウトが分かりにくく、操作しにくい
  • 過剰なポップアップ
  • 不要な広告
  • アクセスできない

 テストの結果は、ユーザーがGoogleスタイルのスピード、機能、精度を求めていることを示唆しているが、残念ながら多くのサイトはそれを実現できていないとSIRCは述べている。

 SIRCは被験者に、事前の調査を基に選んだ「問題ある」サイトと「完ぺきな」サイトにアクセスさせた。「問題ある」サイトに対する被験者の反応は、「完ぺきな」サイトへの反応とは大きく異なったという。クレイジーなグラフィックとロードの遅いページに対し、数人は平静を保つことができたが、ほかの被験者ははっきりと分かるストレスや不安の兆候を示した。

 「筋肉の緊張の変化は劇的だった。筋肉の緊張に伴い、被験者の顔も目に見えてこわばり、歯を食いしばり、口の周りの筋肉が固くなった。これは集中力を低下させ、怒りを高める物理的に不快な状況だ」と同センターは報告している。

 MRSの初期の兆候として、同センターは「心拍数の上昇」「発汗増」「激しいマウスクリック」「画面をクリックしながら悪態をつく」「マウスをたたきつける」などを挙げている。

 「オンラインで商品を売っている企業には、顧客のストレスをできるだけ少なくする義務がある」とRackspaceのマネージングディレクター、ジェイクス・グレイリング氏は述べている。「企業はシンプルで分かりやすいレイアウトを提供すると同時に、スピードとアップタイムにフォーカスする必要がある」

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