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07年の電子工業国内生産は21兆円に 7年ぶりの水準

» 2006年12月19日 20時41分 公開
[ITmedia]

 電子情報技術産業協会(JEITA)は12月19日、2007年の電子工業国内生産は、前年比3.6%増の21兆163億円と7年ぶりの水準になるとの見通しを発表した。デジタル家電が引き続き好調な上、電子部品・デバイスの堅調が見込まれ、2年連続のプラス成長になるとの予想だ。

 2006年実績は20兆2815億円になる見込み。当初は前年比で2.3%のプラス成長を予想していたが、景気回復で設備投資や個人消費が堅調に推移し、見込みを上回り20兆円台を回復した。

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 2007年は、個人消費の減速といった先行きの不透明さを示す兆候はあるが、国内外で景気はおおむね堅調に推移すると予測し、2年連続のプラス成長を見込む。

 予測のうち、民生用機器は2兆8437億円(4.5%増)。プラズマテレビは台数で18.0%増の117万1000台、液晶テレビは745万9000台(24.9%増)と2けた増が続く見込みだ。

photo 秋草会長

 JEITAの秋草直之会長(富士通会長)は「地上デジタル放送のエリア拡大で、2007年は薄型テレビが本格的に普及するだろう。車載端末やAVパソコンなどにもインパクトあるだろう」と地上デジタル効果を期待した。

 PCは「Windows Vistaが1月に一般向けに発売されるが、家庭向けの需要は急には増えないのではと懸念している」が、「メモリや部品などの活性化も期待している」と話した。

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