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全電子メールの8割はスパム――Symantecの月例報告書

» 2007年01月29日 08時00分 公開
[ITmedia]

 セキュリティソフトメーカーのSymantecは12月のスパム動向をまとめた月例報告書を発表した。今月から毎月、前月のスパムの傾向やスパム配信の新しい手口などについて解説した報告書を公開する。

 報告書によると、10月から12月中旬にかけてスパムの件数は15%以上増加。全電子メールに占めるスパムの割合は、10月初旬は56%だったのが、12月までに80%に達した。世界の電子メールの60%近くは北米から発信され、そのうちスパムが占める割合は約45%に上っている。

 最近増えている画像スパムは、10月〜12月の期間で20〜35%を占めた。スパム対策ソフトをかいくぐる狙いの新しい手口も浮上。スパムを阻止する側が画像スパムに対抗して光学文字認識のOCR技術を導入すれば、スパム送信側はこれをかわす目的で、ユーザーが人間かマシンかを見分けるCAPTCHA(completely automated public Turing test to tell computers and humans apart)技術を取り入れるなど、いたちごっこが続いている。

 正規のメールマガジンに便乗するスパムも出現している。ヘッダーも一見正規のメルマガのものに見えるため、自分の知っている企業などから届いたメールだと思って開くと、中身はスパムというケースが報告されている。

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