携帯通信事業者の業界団体GSM Association(GSMA)は2月12日、スペインのバルセロナで開催の3GSM World Congress 2007で、携帯電話を使った海外送金の試験プログラムを発表した。
このプログラムは、世界人口の80%以上をカバーするとされる携帯ネットワークを利用し、世界で2億人に上る移民労働者が、銀行口座を持たない祖国の扶養家族に対しても、安全に、より安価な手数料で送金できるようにすることが狙い。
GSMAはMasterCardと共同で、国際送金手続きの中心となる「グローバルハブ」を試験運用する。一方、各地域レベルでは、携帯通信業者と地元の銀行が提携、金融と携帯通信との融合を進める。
GSMAでは、このプログラムにより、2012年までに現在の約2倍の15億人以上の扶養家族が海外送金を受け取ることができるようになり、国際送金の市場規模は現在の2300億ドルから、1兆ドル規模に拡大する、と期待している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR