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» 2007年02月13日 11時28分 公開

HP、環境に優しいインクカートリッジを発売

新しいプリンタカートリッジではリサイクル素材を活用してパッケージの軽量化と利用素材の削減、省スペース化を図っている。

[Patrick Hoffman,eWEEK]
eWEEK

 米Hewlett-Packard(HP)は2月8日、大気中に放出される温室効果ガス削減の一助とするため、プリンタカートリッジのパッケージを刷新したと発表した。

 米Climate Technology Cooperationによると、刷新されたHPのカートリッジパッケージでは、パッケージの軽量化によってカートリッジ当たりの炭素量と配送に必要なトラックや輸送車両の交通量が減り、温室効果ガスの排出は2007年に推定3700万ポンド(1万6780トン)削減される。

 新設計のプリンタカートリッジパッケージでは、HPが内容物のパッケージに使う素材の量が約45%削減され、従来のポリ塩化ビニールに比べてリサイクルしやすい厚紙などのリサイクル素材を利用している。

 「HPのプリンタ消耗品は、環境に責任を持ったやり方で設計、製造、リサイクルされる」。HPサプライの環境ポリシー/戦略マネジャー、スコット・キャノニコ氏はeWEEKにこう語った。

 例えばHPインクジェットカートリッジのマルチパックは、厚手の再生紙のパッケージになり、パッケージに使われる素材も80%削減されたため、配送業者がカートリッジを分量にして従来の2倍積み込めるようになった。

 HPインクジェット写真カートリッジのバリューパックは、ポリ塩化ビニールに代わって厚手の再生紙のパッケージになった。厚紙の方が広くリサイクルされ、使われるパッケージ素材も10%少なくて済む。さらに、インクジェットプリンタカートリッジの3本パックでは、内部のパッケージをなくして厚紙の利用削減を図り、パッケージ素材の利用も40%減らしている。

 素材の削減と再利用により、2007年にポリ塩化ビニールを680万ポンド(3084トン)削減し、パッケージ量は1500万ポンド(6804トン)に削減できるとHPは見込んでいる。

 米Climate Technology Cooperationによると、環境にとってこれはガソリン190万ガロン(約719万リットル)相当の化石燃料の利用削減、または43万本の木を植えて10年育てるのに等しいという。

 「HPでは全社的な取り組みとして、製品の環境設計最適化とクリーンな製造工程の活用、およびプリンタ消耗品の手軽なリサイクルプログラムを無料で顧客に提供することに力を入れてきた」とキャノニコ氏。

 今回の刷新により、HPは環境面の配慮だけでなく、小売店やビジネスユーザーの陳列スペース削減支援に努めている。パッケージが縮小されたため、小売店ではスペースが削減でき、HPの商品を標準的な2段の棚ではなく3段の棚に置いてもらうことが可能になる。

 「コンパクトなデザインはオフィスでもスペースを取らず、製品の保管と輸送が容易になると同時に、素材の削減によって使った後に処分しなければならないパッケージの量も減る」(キャノニコ氏)

 「HPのパッケージ改良は、HPが環境を念頭に置いた製品の仕様と設計に配慮していることを強く示すものだ」。OfficeMaxのプリンタ供給品カテゴリマネジャー、ニック・ジオメッティ氏は発表文でこう述べている。

 今回の刷新は政府機関や教育機関にとってもメリットになるとキャノニコ氏は言い、小型化、軽量化を図ったリサイクルしやすいパッケージ素材を提供することで、これら機関が独自に定める環境目標達成を支援できると話している。

 新しいパッケージはすべて米国で販売開始され、料金の上乗せはしていない。

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