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楽天、ポータル・メディア部門は大幅減益

» 2007年02月15日 20時05分 公開
[ITmedia]
楽天の株価チャート楽天の株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 楽天が2月15日に発表した2006年12月期連結決算は、売上高は伸びたが利益は落ち込んだ。「楽天市場」を中心としたEC事業の業績は回復したが、ポータルサイト「Infoseek」やブログ「楽天ブログ」などを運営するポータル・メディア部門は大幅減益。クレジット事業では大幅な赤字を計上した。

 同社の三木谷浩史社長は「コア事業はうまくいっている」と強調。「今年は10以上の新サービスを立ち上げる」と意気込んだ。また、TBSとの関係について何度も質問があったが「ノーコメント」で通した。

画像 三木谷社長

 売上高は前期比56.6%増の2032億7100万円、営業利益は同16.4%減の291億4800万円、経常利益は同15.1%減の304億600万円、純利益は同86.1%減の27億200万円。

 EC事業の売上高は同66.5%増の576億8600万円、営業利益は同51.3%増の176億5700万円。出店キャンペーンが奏功して店舗数を増やしたほか、ユーザー数や、1ユーザーあたりの購入金額も増大した。

 ポータル・メディア事業の売上高は同12.9%増の85億1000万円、営業利益は同79.6%減の3億9300万円。「みんなの就職活動日記」など求人サービスが好調だったが、新規サービスへの投資やInfoseekへのシステム投資、人材への投資がかさんだ。

 楽天トラベルや楽天証券は増収増益だった。楽天KCを中核としたクレジット・ペイメント事業は、クレジット事業の譲渡や消費者金融事業の不調などで61億4900万円の営業損失を計上。「東北楽天ゴールデンイーグルス」のプロスポーツ事業は13億9600万円の営業損失を計上した。

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