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国連と産業界、電子廃棄物リサイクルで協力

» 2007年03月07日 07時53分 公開
[ITmedia]

 国連と産業界などが中心となり、電気廃棄物や電子廃棄物(Eスクラップ)のリサイクル、再利用を促進し、関連する法律や政策アプローチを世界的に統一するためのイニシアチブ「Solving the E-Waste Problem」(StEP)を3月7日、正式に発足させた。

 創立メンバーとしては、Hewlett-Packard(HP)、Microsoft、Dell、Ericsson、Philips、Cisco Systemsなどの大手ハイテクメーカー、国連、政府機関、NGO、学術機関、またリサイクル関連企業などが名を連ねている。

 多くの体制移行国や発展途上国で、悪徳業者などが電子廃棄物を無断で焼却、毒性の化学物質を排出して、土壌や水を汚染している。また再利用されないために無駄になっている資源は多い。

 電子廃棄物を解体、中に含まれる金、パラジウム、銀などの貴金属のほか、インジウム(薄型ディスプレイや携帯電話などに使用)、ビスマス(無鉛はんだに使用)などの重要な金属を最大限回収し、回収した物質を管理するための世界的な指針を設定するのが、StEPの主要な目標であるという。

 StEP参加メンバーは、互いに協力しながら各国政府の政策立案を支援するとともに、再設計と製品の平均寿命、再利用、リサイクルに関する問題に取り組んでいく。

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