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過剰ケア? Windows Live OneCareが誤ってメールをフォルダごと削除

» 2007年03月09日 09時14分 公開
[ITmedia]

 Microsoftの統合セキュリティ製品「Windows Live OneCare」で、誤ってOutlookのメールが消去されてしまう問題が報告された。Microsoftで現在対応に当たっている模様だ。

 ソフト/アプリケーション情報サイトのAppScoutに掲載された情報によると、OneCareで誤ってOutlookの「.PST」ファイルが削除され、メールがすべて消えてしまったという報告が一部ユーザーから寄せられている。

 この問題は、Outlookでウイルス付きメールを受信した場合に発生することがあり、OneCareのウイルススキャンでウイルスを含んだフォルダがすべて隔離または削除されてしまう可能性があるという。

 AppScoutでは、OutlookとOutlook Expressで電子メールを格納している「.PST」ファイルを探し出し、OneCareでこのファイルが無視されるようにして問題を回避するやり方が紹介されている。

 米MicrosoftのOneCareサイトのフォーラムでもこの問題が取り上げられ、「Outlook .PSTファイルまたはOutlook Express .DBXファイルに感染ファイルが含まれている場合、OneCareのマルウェア対策エンジンが誤って.PSTや.DBXファイルを隔離してしまう」問題があると認める書き込みが掲載されている。

 この書き込みによれば、影響を受けるのは一部のOutlook/Outlook Expressユーザーのみ。現在OneCareチームで解決に当たっており、「3月13日に予定されている次回のエンジンアップデートで問題を修正する」と予告している。

 誤って隔離されたメールを修復するやり方も紹介しているが、これに対しユーザーからは、「.PSTファイルが消えてしまってメールが修復ができず、このやり方では解決にならない」などの訴えが相次いでいる。

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