ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

MS、「欧州委員会対応」ライセンスプログラム下で初の契約

» 2007年03月09日 11時02分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftと米Quest Softwareは3月8日、両社がMicrosoftのライセンスプログラム「Work Group Server Protocol Program」(WSPP)に基づく契約を結んだと発表した。Microsoftは2004年3月、独禁法違反として、欧州委員会から一連の是正命令を受けたが、WSPPはこれを受けて導入したライセンスプログラム。Questは、WSPP下でライセンスを受ける最初の企業となる。

 このライセンス契約によりQuestは、Windows Server Operating SystemやWindows Work Group Serverで使用されているコミュニケーションプロトコル技術へのアクセスを得る。Questはこのプロトコル技術を組み入れることで、UNIXやLinux、Javaの認証システムとWindowsのディレクトリサービス「Active Directory」との統合を可能にするソフトウェアソリューションを開発する計画。

 欧州委員会は2004年の是正命令で、Microsoftが既に米国で提供していたプロトコルのライセンスプログラムを発展させ、欧州にも導入するよう命じた。Microsoftは、米国のプログラムでは既に27社とライセンス契約を結んでいるが、WSPPではQuestとの契約が初めて。

 欧州委員会は3月1日に、Microsoftプロトコルライセンスのロイヤリティー設定が不当に高いとの見解を示し、Microsoftが4週間以内に対処しない場合には罰金を科すとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.