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「Storm Worm」再び、亜種が感染拡大

» 2007年04月13日 09時54分 公開
[ITmedia]

 1月に猛威を振るった「Storm Worm」の亜種と見られるワームが感染を広げている模様だ。SANS Internet Storm Centerは4月12日、このワームについて情報が多数寄せられていると伝えた。

 SANSによると、Storm Wormの亜種と見られる「Nuwar/Zhelatin」は、仮想マシン検出機能を持ったワーム。「Worm Alert!」「Virus Alert」「Spyware Detected!」などの件名が付いたメールで送られてくる。

 メールにはファイルが2本添付されており、うち1本は「panic-worded text」という画像ファイル。もう1本はパスワードがかかった.zipファイルで「patch」「bugfix」などの単語で始まる名称が付いている。この.zipファイルを開くためのパスワードが、画像ファイルに記載されているという。

 SANSは今回のワーム出現に関連して、ネットセキュリティの現状の「悲しい一端」が示されたという見方も示している。

 「『実行可能ファイルは決してクリックしてはいけない』ということをユーザーがいまだに分かっていないばかりか、ネットワーク管理者も、実行可能ファイルは遮断すべきだという教訓を身に着けていない」とサイトでは指摘。さらに、「ウイルス対策ソフトがもはや現在の脅威からユーザーを守るための適切な手段ではなくなったことが、Storm Wormで改めて示された」と述べている。

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