セイコーインスツル(SII)は4月18日、仏企業の技術を活用したメモリ液晶パネルを年内にも量産すると発表した。精細さや視認性が高く、電子ブックや電子棚札などに向くという。
Nemopticが持つ「双安定ネマティック技術」(BiNem技術)に基づき、SIIが製造受託する。同技術を使ったディスプレイパネルは、電源を切っても画面表示がそのまま保たれるメモリ性が特徴。従来のメモリ液晶と比べてコントラスト比に優れる上、視野角が180度と広く、電子ブックなど紙媒体の置き換えに適しているという。
また、スーパーなどで使う電子棚札の場合、従来は消費電力などの問題で「TN方式」を採用していたが、高精細な表示ができなかった。BiNem技術なら高精細な表示が可能でバーコード表示も可能になるという。
今年第3四半期に出荷を開始し、2007年度中に10万台、2008年度に100万台以上の出荷を目指す。
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