人気通販サイトに脆弱性悪用のトロイの木馬が潜伏
Microsoftがアニメーションカーソルの脆弱性を修正した後1カ月以上たって、マニアに人気のネットショッピングサイトTom's Hardwareのバナー広告の1つに、この脆弱性を悪用したトロイの木馬が潜んでいるのが見つかった。
Webセキュリティ管理サービス会社のScanSafeは5月8日、似通ったトラフィックがブロックされる例が急増しているのを発見。Tomshardware.comが知らないうちに問題のバナー広告をホスティングし、マルウェアを自動的にダウンロードするサイトにユーザーをリダイレクトしていることが分かった。取材に対しScanSafeの製品戦略担当副社長のダン・ナディア氏は、問題の広告はサイト本体とは別にアルゼンチンでホスティングされていると説明した。
このバナー広告は24時間にわたって公開され、システムにパッチを当てていない被害者に感染した。ScanSafeがTom's Hardwareに連絡した時点で、同サイトは既に被害者からこのトロイの木馬について通報を受けているとのことだった。その後同サイトは問題の広告を削除している。
Tom's Hardwareのようなアクセスの多いサイトにとって、今回のような脅威は、たとえ掲載されたのが1時間だけであったとしても、削除される前に多数のヒットを稼いでしまうとナディア氏は指摘する。
Tom's Hardwareの広報資料によると、同サイトは月間190万以上のユニークビジターがあり、ユニークページビューは500万を超す。ScanSafeによれば、Amazon.comのWebトラフィックランキングサービスAlexaで、同サイトは923番目にランクされている。
今回の事件により、ほとんどの人が考えもしないような場所にマルウェアワームが存在している現状が浮き彫りになった。ナディア氏は言う。「数年前なら、(ポルノのような特定サイトに)近づかなければ安全だと言えた。しかし今回のような攻撃コードでは、どんなサイトでも悪質コンテンツをホスティングしてしまう潜在的可能性がある。ユーザー教育や、『これは良いサイトです』『これは悪いサイトです』と教えてくれるURLフィルタリングだけでは頼りにならない。どんなサイトでも潜在的に悪質サイトになりかねない。これらはMySpaceのページやWikipediaのページ、バナー広告にも多数あり、今や至る所に存在している」
ScanSafeのようなサービスはフロントエンドに配置され、リアルタイムのスキャンを使ってこの種のトロイの木馬がダウンロードされるのを、システムに感染する前に食い止める。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
3
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
4
松屋のアプリに不正アクセス、約238万件の個人情報が漏えい 停止中の補償も予定
-
5
無印良品、不正アクセスで最大2726万件の会員情報漏えいか 退会済みのユーザーも対象
-
6
「PayPay連携の銀行から、お金全部盗られた」被害報告……原因と対策は? PayPayに聞いた
-
7
暗号資産取引所Binance、ハッキングで約1兆円の被害か 入出金を全面停止
-
8
松屋の公式アプリとWebサイトが停止 不正アクセスを検知、モバイルオーダーや弁当予約も使えず
-
9
ベネフィット・ワンの委託先に不正アクセス セゾン会員向け優待サービスで約2.9万人分の個人情報漏えい
-
10
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR