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画像スパムが急減、無料ホスティングサイトにシフト?

» 2007年05月28日 08時43分 公開
[ITmedia]

 昨年から今年にかけて増え続けていた画像スパムが、ここに来て大きく減少する傾向を見せている。セキュリティソフトメーカーの米McAfeeが5月25日のブログで報告した。

 スパム対策ソフトによる検出を免れるため、メールに画像を組み込んだ画像スパムは2006年に急浮上。2007年1〜3月期も増加を続けてスパム全体の60%を占めるまでになっていた。ところが過去数週間でこれが激減、4月は59%に上っていたのが、5月21日の週の前半には12%にまで減ったという。

 画像スパムはこれまで、.GIFや.JPG、.PNG画像をメールに組み込むのが常套手段だった。しかし最近は無料の画像ホスティングサイトや写真サイトにスパム画像をアップロードし、この画像にリンクさせる手口が浮上。特に、株価操作を狙ったドイツ語スパムにこの傾向が顕著だという。

 また、乗っ取ったWebサーバにスパム画像を掲載し、そこにリンクさせるのも最近の傾向となっている。

 画像を組み込んだスパムは一時急減した後、25日にかけて再び増え、31%にまで上昇したという。これが一時的な動向なのかどうかは今後見極める必要があるとMcAfeeは述べている。

 同社はこのほど、画像スパム動向について解説したホワイトペーパーを公開した。日本語版も用意されている。ただ、この論文の執筆時には、まだ画像スパムの減少傾向は見られなかった。

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