ファミリーマートとNTTドコモは5月28日、資本・業務提携をすることで合意したと発表した。ドコモは、ファミリーマートの発行済み株式の約3%に当たる293万500株を、約90億円で6月13日に取得する。
ファミリーマートの全店・全レジで、ドコモのおサイフケータイで利用できるクレジットサービス「iD」(2005年11月の記事参照)と「トルカ」(2005年11月の記事参照)を導入する。
現在ファミリーマートでは、東京都、名古屋市、福岡市の約140店舗で先行してiD決済を導入している(2006年4月の記事参照)。ファミリーマートでは2008年5月末までに、ファミリーマートの全店(約7000店)・全レジをiD/トルカ対応とし、トルカを利用したサービスを展開する。
また同じく2008年5月末までに、(1)同社の多機能マルチメディア端末「Famiポート」全端末に、おサイフケータイ対応のリーダー/ライターを搭載、(2)同社のEコマースサイト「ファミマ・ドット・コム」にiDのネット決済を導入することも決定している。
アンテナショップとして選定したファミリーマート店舗(都内1〜2店舗で開始し、全国主要都市に順次拡大予定)では、携帯電話を利用したテストマーケティングや、iDの優先レーンの設置などを実施していく。
ファミリーマートでは、ポイントカードとして「ファミマカード」を発行している。ファミマカードはクレジットカード機能の有無によって、大きく2種類のカードがある。
クレジットカード機能付きのファミマカード会員に対し、ファミリーマートは2008年5月末までにiD決済を利用できるサービス「ファミマiD(仮称)」の提供を開始する。ファミリーマートではファミマiD利用者を対象に各種特典を用意するほか、ドコモがイシュアーとして提供するクレジット決済サービス「DCMX」ユーザーにも特典を提供する。
またおサイフケータイ用アプリとして、ファミマカードのサービスを一部体験できる「お試しカード(仮称)」を2008年5月末までに発行する。
ファミリーマートとドコモは、おサイフケータイを利用したサービス各種にも取り組んでいくとする。全ファミマカード会員を対象とする「ケータイ会員証」の発行や、おサイフケータイを活用したCRMの構築についても、共同で検討していくという。
なおドコモはローソンとも同様の業務・資本提携を結んでいる(2006年3月の記事参照)。ローソンでは2007年3月に全店へのiD導入を完了しており、ローソン・シーエス・カードが発行する「ローソンパスVISA」カードの会員がiDを利用可能になる「ローソンパスiD」サービスを提供している(2月27日の記事参照)。
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