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30歳未満の3分の1は「携帯だけ」使用――米電話サービス調査

» 2007年06月09日 08時01分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Harris Interactiveは6月7日、米国での電話使用状況に関する調査報告を発表した。携帯電話の利用は年齢を問わず進んでいるが、特に若者の間でこの傾向が強く、固定電話を使わず「携帯だけ利用」との回答の半分以上は、30歳未満の年齢層が占めたという。

 調査は、米国の18歳以上6748人を対象に実施。回答者の98%がなんらかの電話サービスに加入しており、固定電話を所有しているのは回答者全体の81%。携帯電話の所有者は77%、VoIPを利用しているのは16%だった。回答者の63%は複数の電話サービスを組み合わせて利用しているが、「固定電話のみ」を利用しているのは全体の18%。「携帯のみ」は11%、「VoIPのみ」は2%、「携帯もしくはVoIPのみ」が5%だった。

 「携帯のみ」と回答した人の55%は18〜29歳で、この年齢層が米国の成人人口に占める比率22%を大きく上回る。これは、18〜29歳の人のうち、「携帯のみ」の利用者が32%を占めることを意味するという。Harris Interactiveでは、こうした若者の間での急速な携帯の普及が、コミュニケーションをめぐる展望を次の10年で大きく変えると同時に、この年代をターゲットとする企業にも大きな影響を及ぼすだろうとしている。また、調査会社としても、固定電話での調査に依存するのではなく、今後は携帯やインターネットが主要な手段となることを認識する必要があるとしている。

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