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2007年、新興市場がPC市場の成長要因に――Gartner

» 2007年06月29日 07時50分 公開
[ITmedia]

 2007年のPC販売を促進するのは、新興市場でのPC導入の高まりだ――米Gartnerは6月27日、このような予測を披露した。

 同社は、2007年のPC出荷台数は前年から11.1%伸び、2億5710万台になると予測している。主な成長要因は新興市場でのPC導入(買い換えではなく)で、新興市場に出荷されるPCのうち約55%は新規購入という。

 今後2年間で、新興市場では約1億2800万台のPCが新規に導入される(デスクトップが7700万台、モバイルPCが5100万台)とGartnerは見込んでいる。一方、先進国市場では、特にコンシューマー市場で引き続きモバイルPCの需要が高いが、デスクトップの買い換えは全般的に(特に比較的大規模な企業で)振るわない見込み。

 世界全体では、2007年のモバイルPC出荷台数は27.1%増の1億320万台、デスクトップPCは2.4%の増の1億5390万台と予測されている。モバイルPCは、平均販売価格(ASP)の下落――1100ドルを切っており、多くの地域では1000ドルを下回る――や性能向上、無線アクセスの拡大により、大きな成長要因になっているという。

 またGartnerはWindows Vistaについて、これまでのところPC需要への影響は限定的としている。「Microsoftがもっと積極的なマーケティングを行わなければ、Vistaが大きな影響をもたらすことはないと思う」

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