ソースネクストは7月9日、米ThinkFreeが開発した無料オンラインオフィスソフトの日本語版「ThinkFree てがるオフィス」をβ公開した。同ソフトで作成したファイルを公開し、採点やコメントがもらえるコミュニティーサイト「ThinkFree Docs てがるライブラリ」も開設した。
「ThinkFree てがるオフィス」は、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)を利用したWebベースのオフィスソフト。ブラウザ上で文書作成、表計算、プレゼンシートの3機能が利用できるほか、特定のユーザーとファイルを共有したり、共同でファイルを編集することも可能。マイクロソフト「Office」とのファイル互換性も高いとしている。
5月に英語版を公開しており(関連記事参照)、日本語正式版は9月公開予定。その後、有料サービスやパッケージ版の発売も予定している。
新設したユーザーコミュニティー「ThinkFree Docs てがるライブラリ」では、てがるオフィスで作成したファイルを公開し、他ユーザーに5段階の評価してもらったり、コメントをもらったりできるほか、作成したファイルを、他ユーザーに利用してもらうことも可能だ。公開されたファイルはてがるオフィスで編集できるほか、ダウンロードしてOfficeで利用することもできる。
納品書、発注書などの表計算向けテンプレート55点と、企画書、冠婚葬祭の手紙などワープロ向けテンプレート517点も無償公開した。
また、PCにインストールして使う「ThinkFree てがるオフィス デスクトップ版」を、ネットカフェ向けに9月1日に発売する。1店舗当たり月額6000円で、台数無制限でインストール可能。ネットカフェ向けシステム販売を手がけるテクノブラッドと共同で販売する。
ネットカフェは全国に2817店舗(日本複合カフェ協会調べ、2007年2月時点)あり、ソースネクストによると、1店舗につき平均約30台のPCが設置されているが、オフィスソフトが導入されているのはそのうち約5台程度にとどまっているという。
「一般のオフィスソフトは1台あたり月額数千円かかり、コスト面から導入が進んでいない。1店舗にPCが30台設置あるとして、てがるオフィスなら1台当たり200円で済む。デスクトップ版はユーザー登録不要でWeb版よりも高速動作。主張先や外出先のネットカフェで気軽に使ってもらえれば」(同社Officeプロジェクトの小島智彰プロジェクトリーダー)
1年間で1000店舗への導入を目指す。
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