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Motorola、2四半期連続の赤字決算

» 2007年07月20日 08時28分 公開
[ITmedia]

 米Motorolaが7月19日発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、モバイル・デバイス部門の不振が響き、売上高は前年同期比19%減の87億ドル、最終損益は2800万ドル(1株当たり1セント)の赤字となった。最終損益には、リストラ経費や法務関連費用などの特殊要因の影響が含まれ、1株当たりの純利益を4セント押し下げたという。前年同期は、13億8000万ドルの純利益を計上していた。

 Motorolaは7月11日に、同四半期の業績予想の下方修正を発表。売上高を86億〜87億ドル程度とみていた。

 モバイル・デバイス部門の売上高は42億7000万ドルで、前年同期比40%減。アジア地域やEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域をはじめ、全般的に販売が振るわず、同四半期中の携帯端末の出荷台数は3550万台にとどまった。同社のシェアは、1〜3月期末の17.5%からさらに減り、13.5%程度になったとみている。同部門は3億3200万ドルの営業損失を計上。特殊な要因を除くと、営業赤字は2億6400万ドルだとしている。

 そのほかの部門は好調で、ホーム・ネットワークモビリティ部門の売上高は前年同期比9%増の25億6400万ドル、官公庁・法人モビリティ・ソリューション部門の売上高は19億2000万ドルで、同42%増だった。

 7〜9月期の見通しについては、特殊要因を除いた1株損益は、4〜6月期並みか微増とみている。モバイル・デバイス部門については、通年での黒字化は見込めないが、下半期は業績が改善する見通しだとしている。

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