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大手サイトもダウン、サンフランシスコで大規模停電

» 2007年07月25日 17時50分 公開
[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 7月24日、サンフランシスコのダウンタウンにあるミッション通りのマンホールで爆発が起き、停電が発生した。信号機が消え、サンフランシスコとその周辺のPacific Gas and Electric(PG&E)の顧客5万1000軒へのサービスが止まった――その中には、数ブロック離れた大手ITコロケーションセンターも含まれていた。

 爆発と停電が起きたのは午後1時45分。ダウンタウンのオフィスビルでは5回ほど電気が通ったり切れたりし、午後4時に完全復旧したと、PG&Eの広報担当者はKCBS-Channel 5のニュースで話していた。

 この担当者によると、停電の原因は地下設備の故障で、まだ当局が原因調査中という。

 1街区程度の大きさのホスティング施設で多数の大手Webサイトのサーバを管理するデータセンター365 Mainはこの停電で多大な影響を受け、すぐにバックアップ電源に切り替えたと、同社の広報担当者はeWEEKに語った。同社のメインの電力線には3万4000ボルトの電流が流れている。

 同社がホスティングしているのはCraigslist.com、Cnet.com、Technorati、Typepad、LiveJournal、Yelp、RedEnvelope.com、SecondLife.com、Charles Schwabの金融取引の一部など。Sun Microsystemsも365 Mainの一部施設をグリッドユーティリティサービスに利用している。

 これらのWebサイトすべてが、少なくとも24日午後の一定時間、停電のためにオフラインになった。ミッション通りとセカンド通りの角にあるeWEEKのオフィスでは、1時間の間に短い停電が5回あった。

 皮肉なことに、365 Mainはその日停電前に、オンラインストアのRedEnvelopeが「2005年7月に365 Mainに移行して以来、同社にサンフランシスコの施設で2年間100%のアップタイムを提供してきた」と発表するプレスリリースを出したところだった。

 365 Mainのマーケティング責任者マイルズ・ケリー氏は、停電直後にeWEEKに次のようなリリースを送ってきた。

 「本日1時45分、サンフランシスコで多くの企業に影響する大規模な停電が起きました。当社の施設を利用する顧客の一部が、一時的に設備の障害による影響を受けました。この施設は現在バックアップ電源(発電機)で100%稼働しています。当社はPG&Eが電力の安定を確認できるまで、バックアップ発電機で業務を継続します」

 ケリー氏は数カ月前のeWEEKの取材で、365 Mainの施設は無停電電源装置(UPS)を備えていると話していたが、停電で多数のWebサイトがダウンした。ダウンタイムはサイトによって異なる。

 Craigslistのトップページには停電から数時間の間、次のような告知が表示されていた。「Craigslistおよび多数のサイトに、コロケーションセンターで問題が起きています。しばらくしてからもう一度アクセスしてください。当社は状況を把握しており、Craigslistのハッピーな妖精たちは今も状況改善のために走り回っています」

 Craigslistは太平洋時間午後8時には正常な状態に戻っていた。

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