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ヒューリスティック検知で未知ウイルスも防御 「Kaspersky」最新版

» 2007年09月11日 17時57分 公開
[ITmedia]
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 ジャストシステムは、総合セキュリティソフトの最新版「Kaspersky Internet Security 7.0」を9月14日に発売する。未知のウイルスにも対応できるというヒューリスティック検知機能を搭載した。1万2800円。

 ウイルス対策やファイアウォール、スパイウェア対策などを含む総合ソフト。約1時間に1回という定義ファイル更新や動作の軽さを受け継ぎながら、ヒューリスティック(発見的)検知により未知のウイルスにも対応できるようにした。隔離された仮想環境を作り、未知ウイルスの動作をシミュレート。潜在的危険性を分析して駆除するという。特にrootkitとキーロガーの検知を強化した。

 また、PC上のプログラムの動きを常時監視する「プロアクティブディフェンス」も備えた。定義ファイル更新前に新種ウイルスに感染しても、怪しい動作やレジストリ改ざんといった危険な挙動を停止させ、変更を元に戻す。

photo ユーザーインタフェースも一新

 クレジットカード番号など、個人の機密データを送信する挙動をブロックする「プライバシーコントロール」、いわゆる「有害サイト」の閲覧可否をユーザーごとに設定できるペアレンタルコントロール機能が新たに加わった。

 対応OSはWindows 2000/XP/Vista(64ビット版含む、Enterprise除く)。

 既存ユーザーには製品情報サイトから無償バージョンアッププログラムを配布する。他社製品からの乗り換えユーザー向け優待版は6800円。ウイルス対策機能に絞った「Kaspersky Anti-Virus 7.0」は通常版が8800円、優待版が5800円。

 ジャストシステムは昨年11月、ロシアKaspersky Lab製ソフトの国内販売でセキュリティソフト市場に参入。今年8月末までに20万本を出荷し、シェアは目標の5%に達したとしている。

 浮川和宣社長は「ビジネス的にはまずまずの成功で、順調に来ていると判断している。新バージョン発売でさらに力を入れていきたい」と意気込み、シェア10%以上への拡大を目指す。

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