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「ネットいじめ」防止キャンペーン、英政府が立ち上げ

» 2007年09月22日 08時42分 公開
[ITmedia]

 英政府は9月21日、インターネットを悪用したいわゆる「ネットいじめ」を防止するキャンペーンを立ち上げることを明らかにした。またいじめ防止のためのガイダンスを作成、広範囲に配布する。

 政府のState for Children, Schools and Families(DCSF)が実施した調査によると、英国の12歳から15歳の34%は、何らかのネットいじめを経験したことがあると回答した。また最近では、教師がいじめの被害者となるケースも増えているという。ネットいじめには、特定個人を中傷する内容をオンラインで広める行為や、携帯電話を使ったハラスメントも含まれる。

 20万ポンドを掛けて6週間にわたって行うキャンペーン「Laugh at it and you're a part of it」では、子どもたちに人気のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やWebサイトに5種類のイメージ画像や短編ビデオを掲載し、自分がいじめの対象となったらどう思うか、いじめが被害者にどのような影響を及ぼすか、学校、両親、友人がいじめをどのように防げるかを訴えるという。MySpace、Bebo、Yahoo!、MSNは、無料で広告枠を提供する。

bullying 「Laugh at it and you're a part of it」

 同時に、生徒同士の「相互メンター」システムを試験的に導入する。このシステムでは、生徒たちのなかから代表者を選び、ほかの生徒たちにいじめをやめさせ、安全を守るリーダーになってもらうことで、生徒全体の行いを向上させようというもの。相互メンターシステムの詳細については、近く発表する計画だ。

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