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Adobe Acrobatの深刻な脆弱性、10月中めどにパッチ公開

» 2007年10月09日 08時14分 公開
[ITmedia]

 Adobe ReaderとAcrobatのゼロデイの脆弱性情報が公開された問題で、米Adobe Systemsが脆弱性の存在を認め、アドバイザリーを公開した。一方、この問題はWindowsに起因するとの見方もある。

 Adobeの10月5日付のアドバイザリーによると、脆弱性が存在するのはAdobe Reader/Acrobat 8.1とそれ以前のバージョン、およびAdobe Acrobat 3D。Internet Explorer(IE)7をインストールしたWindows XPが影響を受ける。

 回避策としては、Windowsレジストリのアプリケーションオプションを変更し、AcrobatとAdobe Readerの「mailto:」オプションを無効にする方法があるとしている。ただし、レジストリの編集に関してAdobeはサポートを提供しないと断っている。

 Adobeはこの問題を修正するためのアップデートを開発中で、10月中には公開できる見通しだという。それまでの間、正体不明のメールで添付ファイルを開いたりリンクのクリックを促された場合、注意するようユーザーに呼びかけている。

 一方、セキュリティ企業のSecuniaはこれと同じ問題について、「IE 7に関する未パッチの脆弱性」と分析している。7月26日に出したアドバイザリーの内容を8日付で改定し、Adobe Reader/Acrobatに関する情報を追加した。

 Secuniaによれば、この脆弱性はWindowsがURIを処理する際の入力認証エラーに原因があるという。Firefox、Netscape Navigator、mIRCを使っているシステムに加え、Adobe Reader/Acrobat 8.1も影響を受けると指摘。細工を施したPDFファイルを開くことで悪用される可能性があるとしている。

 Secuniaのリスク評価は5段階で上から2番目に高い「Highly critical」となっている。

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