EA、買収でアクションやRPGを強化

[ITmedia]

　米Electronic Arts（EA）は10月11日、米VG Holdingの買収で合意に達したと発表した。VG Holdingは、ゲームスタジオBioWareとPandemic Studiosを傘下に持つ。EAは、現金と株式で最高7億7500万ドルを支払うほか、VGへの貸し付けなども行うという。取引は2008年1月に完了する見通し。VGに出資している投資会社Elevation Partnersと共同で発表した。

　BioWareおよびPandemic Studiosは、合わせて800人の従業員を擁し、「Mass Effect」や「Mercenaries 2: World in Flames」などのゲームを手掛ける。EAはこの買収により、アクション、アドベンチャー、ロールプレイングゲームといったインタラクティブエンターテインメントの鍵となるジャンルを強化できるとしている。買収後、各スタジオはEAの「EAゲームズ」部門に加わる。

　この買収取引でEAは、VG Holdingの株主に対して現金で最高6億2000万ドルを、一部のVG社員に対しては業績などに応じ、株式で最高1億5500万ドルを支払う。さらに、VGの今後のストックオプション費用を引き受けるほか、最高3500万ドルをVGに貸し付けるという。