米国の緊急通報ダイヤル911のシステムに不正侵入し、いたずら電話で特殊部隊を出動させた19歳の少年ハッカーが摘発された。禁固18年の実刑を言い渡される可能性があるという。
McAfeeによると、この少年はワシントン州在住で、カリフォルニア州オレンジ郡の緊急通報システムに不正侵入し、自分の電話番号を偽ってでっち上げの通報を行った。
この通報を受け、武装したSWATの特殊部隊が何の関係もない一家の自宅に急行。取り囲んだ家の中には夫婦と2人の幼児がいたが、外の物音を聞いた父親が泥棒だと思ってナイフを持ち、裏庭に出てみると、SWAT部隊が自分に向けて一斉にライフルを構えていたという。
「1つ間違えば無実の人が射殺されるところだった」とオレンジ郡の検察関係者はコメントしている。
少年は、全米で同じようないたずら電話を200件近くもかけていたことが判明。ドラッグ使用、銃撃、兄弟間の撃ち合いなどのでっち上げ話で通報を行っていたという。
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