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ドリコム、2期連続で最終赤字に

» 2007年10月26日 16時37分 公開
[ITmedia]

 ドリコムは10月26日、2008年3月期の連結業績予想を修正し、最終損益を4000万円の黒字としていた従来予想から一転、1億8000万円の赤字になる見通しだと発表した。複数の大型案件の失注が響いた。

 2期連続で最終赤字に陥る経営責任を明確化するため、内藤裕紀社長は来年3月まで10カ月分の役員報酬全額を返上する。

 修正後の予想は、売上高が22億円(前回予想比2億3000万円減)、営業利益は5000万円(同2億5000万円減)、経常損益はとんとん(同2億7000万円減)。

 4〜9月期、Webサイト構築・更新システム「ドリコムCMS」パッケージ版で複数の大型案件を失注。売上高が15%減る一方、システム外注費の発生などで費用が13%増え、営業利益が当初見通しを下回った。子会社ドリコムマーケティングの事務所移転による特別損失や繰延税金資産の取り崩しで、最終損益も減る見通し。

 下方修正要因はドリコム単体によるものが大きく、単体では営業損益、経常損益、最終損益とも赤字になる見通し。4月に子会社化した着メロサイト運営のジェイケンなど、グループ会社の業績は当初見込み通りとしている。

 今後は事業の選択と集中を進めるほか、販管費・売上原価の削減など、事業の最適化を進める。10〜3月期で約1億円の費用削減効果を見込む。

 同日の同社株価(東証マザーズ)は、前日比1万5000円高(+4.52%)の34万7000円。

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