米BEA Systemsは11月5日、同社の筆頭株主であるカール・アイカーン氏と秘密保持契約(NDA)を締結したと発表した。
アイカーン氏は、BEAが米Oracleからの買収提案を「当社を不当に低く評価したもの」と拒否したことに疑問を呈し、同社売却の可否についての判断はBEAの株主が行うべきだと主張。BEAが、新株発行や資産売却など、買収側から見た企業価値を下げるための「焦土作戦」を取る前に、株主総会を開くことなどを求めていた。
NDAを締結したことでBEAは、同社事業に関する非公開の情報をアイカーン氏に開示し、「1株17ドルでの売却案が、当社を著しく低く評価しているということを示す」と同時に、同社が株主の利益に反する「焦土作戦」を取るとの憶測も払拭したいとしている。
同氏は80年代に大胆な株買占めを行い、「企業乗っ取り屋」の異名を持つ。今年1月にはMotorolaに取締役席を要求したが就任はならなかった。
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