日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は11月7日、4.0GHz動作のPOWER6を搭載した業界初のブレードサーバ「BladeCenter JS22」を11月30日から出荷すると発表した。93万2505円から。
4コアのPOWER6/4.0GHzを初めて搭載したブレードサーバ。メモリは最大32Gバイト(DDR2)、HDDは最大146.8Gバイト(SAS)。OSはAIXとLinuxをサポートする。仮想化機能により、サーバ資源を細分化して利用するなどの効率化が可能で、使用率・可用性の向上やメンテナンス時の停止が不要になるなど、管理の手間が省けるとしている。
シャーシは「BladeCenter H」(JS22を最大14枚収納可能)と「BladeCenter HT」(同最大10枚)に対応する。共通アーキテクチャを採用しているため、他のBladeCenterと同一シャーシで混在が可能だ。
性能向上により、他社の23ラック相当の5UUNIXサーバと同等規模のシステムを1ラックのJS22で構成でき、設置面積と消費電力の削減につながるとしている。
ブレードサーバ需要が中堅企業などにも拡大しているのに応え、JS22でi5/OSと100ボルト電源対応シャーシ「BladeCenter S」に対応する方針を表明した。i5/OSへの対応で、中堅企業で多く使われているSystem iと同様の環境をブレードに置き換えられる上、100ボルト電源対応でオフィス内に手軽に導入できるようになるとしている。正式対応はそれぞれ2008年第1四半期以降の開始を予定している。
BladeCenterは2002年の登場から5周年。当初はデータセンターやISPなど特定事業者のシステムの簡素化などが主用途だったが、現在はスーパーコンピューティングから小規模オフィスまで、ニーズも多様化しているという。同社のジム・グレゴリー専務執行役員は「最速のチップを搭載したJS22は、顧客の事業に付加価値を提供できる製品だ」と自信をみせた。
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