バンダイナムコホールディングスは11月8日、グループの国内組織を再編すると発表した。バンプレストのゲーム事業部門をバンダイナムコゲームスに統合。バンダイビジュアル、バンダイネットワークスは完全子会社化し、上場を廃止する。
2008年4月1日付けで、「スーパーロボット大戦」シリーズなどの家庭用ゲームソフトと業務用ゲーム機を企画・開発するバンプレストのゲーム事業を、バンダイナムコゲームスに移管・統合する。リソースを集約し、経営判断を迅速化することで変化の早いゲーム市場に対応するとしている。
ゲーム事業の統合後、バンプレストはアーケード機向けプライズなどの景品事業を中心に展開する。バンプレスト子会社も再編し、遊園地「浅草花やしき」を運営する花やしき、アミューズメント施設運営のプレジャーキャストの2社を、アミューズメント施設運営を統括するナムコの子会社にする。
バンプレストは1989年にバンダイが子会社化した際に現社名に変更。昨年5月にバンダイナムコHDが完全子会社化し、東証1部上場を廃止した。
バンダイナムコHDは11月9日〜12月10日まで、バンダイビジュアルとバンダイネットワークスの株式公開買い付け(TOB)をそれぞれ実施する。TOBで全株式を取得できない場合、株式交換で最終的に完全子会社化する計画。バンダイビジュアルは東証1部、バンダイネットワークスはJASDAQの上場をそれぞれ廃止する
買い付け価格は、バンダイビジュアル株式が1株28万7000円、バンダイネットワークス株式が1株6万300円。8日の株価終値は、バンダイビジュアルが前日比3000円安(-1.35%)の21万9000円、バンダイネットワークスが600円安(-1.32%)の4万4900円。
バンダイビジュアルはアニメDVD販売などを手掛ける子会社。次世代DVDの登場やネット配信の普及などで環境が変化する一方、世界的に競争が激化しており、完全子会社化でコンテンツのクロスメディア活用などグループの相乗効果を発揮させる必要があると判断した。
バンダイネットワークスは携帯電話向けコンテンツ配信などを展開している。携帯電話の高性能化・通信速度の高速化と参入企業の増加で競争が厳しくなっており、完全子会社化でグループの総合力を活用する。
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