「日本はトレンドの火付け役」――デルは11月19日、個人向けPCの新製品「XPS One」を発表した。日本で人気のオールインワンタイプで、アルミボディを採用してデザイン性を高めたのが特徴だ。日米で先行発売した後、グローバルに展開していく。
XPSシリーズは従来、ヘビーゲーマー向けのハイスペックモデルだったが、新製品はデザイン重視。リビングにマッチするオールインワン型を採用した。
20インチワイド光沢液晶ディスプレイの裏側にマザーボードやHDDなどを組み込み、サイドにはスロット式のDVD±R/RWドライブを装備する。配線は電源ケーブル1本のみで、マウスやキーボードはBluetooeh接続。「キーボードに向かって前のめりになるスタイルではなく、リビングでソファーに座りながらなどリラックスした状態で離れた場所から操作できる」(米Dellコンシューマ・プロダクト・グループのアレックス・グルーゼン上級副社長)
テレビチューナーは内蔵しないが、来月には地上デジタルチューナーやBlu-ray DiscドライブをBTOで選べるようにする。価格は、Celeron 440、1Gバイトメモリ、320GバイトHDDの「ベーシック」で14万9800円。同社直販サイトでは11月20日発売。12月初旬からビックカメラとソフマップの店頭に並ぶ。
「日本のユーザーはトレンドの火付け役であり、Dellにとって重要なコンシューマ市場」と米Dell日本・アジア太平洋地域コンシューマセールス&マーケティングのウォルト・メイヨ統括責任者は話す。ノートPCやオールインワン型デスクトップで世界をリードしてきた日本のマーケットをまず攻略。グローバルに展開していく。
グルーゼン上級副社長は、新製品のデザインについて「11カ月前にコンシューマー向け製品に特化したチームを立ち上げ、新しいデザイナーを採用するなど、工業デザインに関連する投資を3倍に増やした。ユーザーからの意見も集約し、全く新しい洗練された美しいデザインを作り上げることができた」と自信をみせる。
デル日本法人のジム・メリット社長は「15年前に日本で事業を立ち上げ、競争が激しい中で市場シェアを伸ばしてきた。ユーザーの声に耳を傾け、最終的にはナンバー1を目指していく」と話した。
テレビCM、ネット、雑誌広告などプロモーションも積極展開する。12月1日には六本木ヒルズでプレビューイベントを開く予定。「デル史上最大規模のプロモーション」(同社コンシューマ・マーケティング部の藤井秀紀ディレクター)になるという。
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