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レディオヘッド「値段はあなた次第」販売、日本でも

» 2007年11月26日 00時20分 公開
[ITmedia]
photo サイトはカウントダウン中

 ホステス・エンタテインメントは11月26日、英ロックバンド、レディオヘッドの新作アルバム「IN RAINBOWS」を、ユーザーが購入価格を自由に決められる形でダウンロード販売する日本語サイト「www.inrainbows.jp」を12月3日正午にオープンすると発表した。

 に・よん・なな・みゅーじっくが協力し、「アルバム価格はあなた次第」というレディオヘッドのユニークな試みが日本でも登場。オリジナルサイト同様、「IN RAINBOWS」の楽曲のMP3ファイル(160Kbps)をダウンロード販売する。

 日本版ではNTTドコモのiモード端末による「ドコモ ケータイ払い」を活用。同サービスを使ってアルバムに支払う価格を決定・購入した後で、PCサイトからダウンロードする仕組みを採用する。

 ホステス・エンタテインメントは、同アルバムのCDを12月26日に発売する予定。

 レディオヘッドは英オックスフォード出身の5人組。1991年にメジャー契約し、スラッカー・アンセム「Creep」を含む「Pablo Honey」(1993年)、「The Bends」(1995年)、米ビルボード1位の「OK Computer」(1997年)、「Kid A」(2000年)など、IN RAINBOWSを含む7作のアルバムを発表してきた。

 6作目の「Hail To The Thief」で英EMIとの契約が切れ、新作ではレコード会社を介さずに独自のインターネット配信に取り組んだ。オリジナルサイトでは無料でもダウンロード可能だったが、米調査会社のcomScoreの調べでは、英国では半数近くが金を支払ったという(ただしバンド側は詳細を明らかにしていないが、comScoreの調査を不正確だと批判している)。

 米インダストリアルバンド、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーも、新作「The Inevitable Rise And Liberation Of Niggy Tardust」で無料ダウンロードか5ドルの支払いを選べる方法を試みるなど、レディオヘッドの動きに続いている。

 レディオヘッドの新作配信を「革新的」として歓迎する見方が多い一方、無料ダウンロードも可能な手法を批判するミュージシャンもいる。

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