大日本印刷(DNP)と慶応義塾大学清木康研究室はこのほど、電子書籍などの文書や画像を分析し、内容に合ったフォントを自動で選ぶシステムを開発した。
書籍デザイナーなど専門家の経験を元に、感性を表す40の形容詞について、候補となる13のフォントがどの程度当てはまるかを数値化したデータベースを作成。文章や静止画から感性的な表現を抽出して分析するシステムと照合し、最適なフォントを選んで表示できるようにした。
視覚障害や老眼の読者向けにはより視認性の高いフォントの優先順位を上げたり、読者の好みに合ったフォントやよく使うフォントを優先する――といった設定も可能。携帯電話やPCなど、表示する機器に適した大きさ・解像度のフォントを表示することもできる。
今後、システムの実用化に向け、研究を進める。
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