凸版印刷は、電子ペーパーを使ったデジタルサイネージ(電子看板)の実証実験を地下鉄仙台駅の構内で12月3日に始める。
仙台市交通局と協力し、地下鉄仙台駅ホームの線路脇の壁の広告枠に、72インチの電子ペーパーを3台(2番線2台、1番線1台)設置。指定した白黒の画像を順次表示する。9カ月間の予定。
同社によると、線路脇電子ペーパーによるデジタルサイネージを設置するのは世界初。プラズマや液晶などのディスプレイでは、冷却ファンから線路の鉄粉が侵入して故障につながるため設置が難しいが、発熱の少ない電子ペーパーを密閉構造にすることで設置を可能にしたという。
実験には河北新報社、サントリー、仙台交通、交宣が参加。特定の時間帯や曜日に合わせた情報を電車待ちの利用客に伝え、新しい情報メディアや広告の可能性を検討する。利用客にヒアリングするなど認知度の調査も行う予定。
電子ペーパーサイネージと配信システムは凸版が開発。電子ペーパーは米E Inkの技術を採用。PHSによるIP通信を活用し、Webブラウザからリモートで操作できるようにした。
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