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男の子もいます!「鏡音リン・レン」 コンテンツ投稿サイトもオープン

» 2007年12月03日 12時41分 公開
[ITmedia]

 クリプトン・フューチャー・メディアは12月3日、キャラクター・ボーカルシリーズの第2弾「鏡音リン・レン」を12月下旬に発売すると発表した。当初明らかにしていたのは女の子のリンだけだったが、要望が高かったという男性ボイスとしてレンも用意。人気声優の下田麻美さんが「鏡に写った二つの姿」として一人二役で演じる。

 3日午後、コンテンツ投稿サイト「ピアプロ」をβ版としてオープンした。クリエイターがオリジナル曲やイラストなど、自分の得意なコンテンツを投稿し合い、協業して新しいコンテンツを創造する場を目指す。現在、「初音ミク」とリン・レンのオリジナル曲、イラストの投稿を受け付けている。

photo デザインのベースはヤマハのFM音源シンセサイザー「EOS」シリーズだと思われる

 キャラクター・ボーカルシリーズは、ヤマハの技術を活用した音楽制作ソフト。メロディと歌詞を入力するとその通りに歌ってくれる。8月末発売の第1弾「初音ミク」は音楽制作ソフトとしては異例のヒットになった。

 第2弾の鏡音リン・レンは、育成ゲーム「THE IDOLM@STER」の双海亜美・真美役で人気になった下田麻美さんが演じるキャラクターボイスを収録。「声の通りが良く、明瞭でハッキリとしたサウンド」が特徴で、「パワフルなロック系ポップス、エレクトロ系ダンスポップス、ソウルフルなポップス、歌謡曲」が得意で、「細やかなエディットを加える事により、演歌のようなソウルフルな歌唱にも挑戦可能」という。

 リン(Rin・♀)とレン(Len・♂)はともに14歳という設定。リンの得意ジャンルは「エレクトロ&ロック系ポップス/歌謡曲〜演歌系ポップス」で、得意なテンポ(BPM)は85〜175、得意な音域はF#3〜C#5。レンの得意ジャンルは「ダンス&ロック系ポップス/歌謡曲〜演歌系ポップス」で、得意なBPMは70〜160、得意な音域はD3〜C#5。男の子のレンのほうが若干低域にも強いようだ。

 声質を変えることができる「ジェンダーファクター」機能との相性は最高といい、「男性的な要素を加えれば声に太さが加えられたソウルシンガー風に、逆に女性的な要素を強く加えることで、エレクトリックな質感のチビ声ロボ★ボイスに対応する」という。

 ピアノロールによるエディット画面などは従来通り。対応OSはWindows XP/Vista、動作環境はPentium 4/2GHzかAthlon XP 2000+以上(Pentium 4/2.8GHz、Athlon 64 2800+以上を推奨)、メモリ512Mバイト以上(1Gバイト以上推奨、VSTi使用時は2Gバイト以上推奨)、VST2.0、ReWire対応。

 オープン価格で、実売予想価格は1万5750円前後。

「ミク」「リン・レン」コンテンツを投稿できる「ピアプロ」

 「ピアプロ」は、ネットに分散しているクリエイター同士のコラボレーションを促す場を目指してβ公開する。まず最小限の機能からスタートし、ブログを通じて参加者の意見を取り入れながら、できることを広げていきたいとしている。

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 当面は初音ミク、鏡音リン・レンなど、同社のキャラクターに限定して投稿を受け付ける。

 同社は「さまざまな分野のクリエイターが力を発揮する機会を提供することで、ピアプロダクションを加速し、CGMの文化育成の一助になれば」としており、各分野のクリエイターの参加を呼び掛けていく。

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