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日本人にはTwitterよりハイク?News Weekly Access Top10(2007年12月9日−12月15日)

» 2007年12月17日 20時44分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、11月に掲載された記事。2位の記事の関連記事として多く読まれたようだ。1位も2位も、記事内から「はてなダイアリーキーワード」にリンクしている――という点が共通している。

 はてなキーワードから発想した新サービスとして、先週木曜日にはてなは「はてなハイク」をクローズドβ公開した。「想定以上に多く使ってもらえた」と、β公開からたった3日で正式公開。「はてなハイク日記」によると、1日に複数の新機能が実装されており、ユーザーの声を聞きながら新機能を続々と追加している。

 サービスはぱっと見、Twitterのようだが、Twitterと大きく異なる点が2つある。本文以外にタイトルが必要ということと、フリーハンドで絵を描けるお絵描きツールが組み込んであることだ。

 タイトルを入れるのは面倒なのではないかと記者は当初思っていたが、インタビュー記事で近藤淳也社長が話していた通り、「Twitterと違って、みんなが集まれるテーブルがあり、直接人に言及しないで済む」という仕組みはなかなか心地いいと、試してみて分かった。

 はてなハイクとTwitterの関係は、「はてなダイアリー」のキーワードリンクと、トラックバックの関係に似ている――と感じた。はてなハイクやはてなダイアリーは、他人と直接的つながるというより、同じテーマやキーワードで自動的に、ゆるやかにつながることができる。Twitterやトラックバックは直接つながる仕組みで、自己主張が強いとも言える。この関係には日米差のようなものが感じられ、以前、CNET Japanに掲載された田中良和さん(現在はGREE社長)が執筆した「「『日本人にはBlogより日記』はてなの人気に迫る」という記事を思い出した。

 ともかく「はてなハイク」は楽しい。特に絵を描ける機能の手軽さが秀逸で、何でもいいから描いてみたいという気になる。同じテーマで続々とイラストが投稿されるのも面白く、例えばはてなのサービスで、プロフィール画像を登録していない場合にデフォルトで表示される画像を、みんなでいろんなイラストに加工していく「はてなデフォルトさん」は見ているだけでも飽きない。

 記者はこれまでmixiやニコニコ動画、2ちゃんねるなどに時間を吸い取られて困っていたが、そんなツールがまた1つ増えてしまった。うれしい悲鳴だ。

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