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電通、オプトの筆頭株主に 連携強化

» 2007年12月20日 19時52分 公開
[ITmedia]

 電通とオプトは12月20日、資本・業務提携を強化すると発表した。電通はオプトの持ち株比率を引き上げ、筆頭株主になる。ネット広告市場の拡大を見込み、オプトのノウハウを活用するために連携の強化が必要と判断した。

オプトの株価チャートオプトの株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)電通の株価チャート電通の株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 現在、電通のオプト株式の持ち株比率は5.01%。電通は12月25日払い込みで新株予約権を行使した上で、1月21日〜3月4日に株式公開買い付け(TOB)を実施し、1株当たり38万円で買い付ける。TOBが成立した場合、電通の持ち株比率は34.86%に上昇し、オプトは電通の持分法適用会社になる。電通はオプトに派遣する経営陣を増やす。

 両社は2005年に資本・業務提携を結び、電通がオプトに出資した。電通はオプトのネット広告ノウハウを評価しており、連携効果を高めるために資本関係を強化し、オプトの経営に直接参加することにした。

 今後、電通のクライアントへの営業体制をオプトと拡充。電通はオプトをインタラクティブメディアの主なバイイング先とし、オプトは電通子会社のサイバー・コミュニケーションズ(CCI)を主なメディア発注先とするなど、3社で協議を進めるとしている。

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