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MSが1月の月例パッチ公開、Windows Vistaの深刻な脆弱性に対処

» 2008年01月09日 07時29分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは1月8日(日本時間9日)、月例セキュリティ更新プログラム2件を公開し、Windows Vistaに深刻な影響を及ぼす脆弱性に対処した。

 セキュリティ更新プログラムのうち深刻度「緊急」レベルの1件(MS08-001)は、TCP/IP処理に関する2件の脆弱性に対処した。問題を悪用すると、細工を施したIGMPv3/MLDv2パケットをネットワークコンピュータに送信することにより、リモートでコードを実行することが可能になる。

 この脆弱性はMicrosoftのサポート対象のWindows全バージョンが影響を受けるが、特にWindows XP SP2とWindows Vistaで深刻度が高い。

 もう1件の更新プログラムは「重要」レベル(MS08-002)。Windows Local Security Authority Subsystem Service(LSASS)の脆弱性に対処した。LPCリクエストの処理に問題があり、ローカルの権限を昇格されてコードを実行される可能性がある。

 こちらはWindows 2000 SP4、Windows XP SP2、Windows Server 2003 SP1/2が影響を受ける。Windows Vistaは影響を受けない。

 また、悪意のあるソフトウェアの削除ツール更新版と、セキュリティ以外の更新プログラムも同時公開された。このうちWindows Vistaのサイドバー保護を強化する更新プログラムでは、サイドバーで問題のあるガジェットの実行を防止できるようになる。いずれも自動更新で配布される。

 なお、Microsoftは12月にスタートした「Security Vulnerability Research & Defense」ブログで、今回のセキュリティパッチについて詳しく解説している。このブログはMicrosoft製品に関する脆弱性や攻撃状況、回避策などについて、情報を提供する目的で開設された。

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