フィンランドのセキュリティ企業F-Secureは1月15日、Macを対象とした初の偽セキュリティソフトが登場したと報告した。
この偽セキュリティソフトは「MacSweeper」という名前で、Macから不正なファイルを駆除すると主張している。ユーザーがこれをイントールすると、プライバシーが危険にさらされているというポップアップウィンドウをランダムに表示し、安全のためにMacSweeperを購入するよう要求する。
ユーザーがMacSweeperのWebサイトにアクセスして「Scan」をクリックすると、Macにだけ存在するフォルダ(system_root/homeなど)で脆弱性が見つかったというメッセージが表示される。さらにこのWebサイトに掲載されている会社の説明文は、Symantecのサイトの会社概要をコピーして社名を変えただけという。
F-Secureは、このような偽セキュリティソフトはこれまでWindowsだけの問題だったが、初のMac版が登場したことは、Macの人気とユーザー基盤の拡大によって、無視できない問題が起きるようになったということだと指摘している。「Macのセキュリティが低下しているというわけではないが、Macユーザーは、Windowsユーザーが何年も前からやってきたように、ソーシャルエンジニアリングに気をつけなければならない」
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