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Mac標的のマルウェアや無線LAN端末に警鐘――Sophosセキュリティ報告書

» 2008年01月23日 10時04分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは1月22日、過去1年のセキュリティ動向についてまとめた報告書を発表した。

 2007年は犯罪組織が初めて金目当てでAppleを標的にした年であり、Windows以外にも攻撃の手を広げていることが実証されたと報告書は解説。

 11月に出現したトロイの木馬「OSX/RSPlug」は、多数の亜種がWebサイトに埋め込まれてサイトを閲覧したMacコンピュータに感染し、フィッシング詐欺や個人情報を盗み出す目的で使われているという。

 Macユーザーが自らを守ろうとしなければ、犯罪組織は今後もMac狙いのマルウェアを開発する価値があると判断するかもしれないとSophosは指摘し、すべてのOSのユーザーに対し、セキュリティに無頓着ではいけないと訴えている。

 マルウェア攻撃は引き続きWebベースで仕掛る手口が主流。同社の統計によると、マルウェアに感染したWebページは1日あたり6000件に上り、14秒に1件のペースで増えている。その83%は、ハッキングされたことに気づいていない企業や個人のページが占めていた。

 Webベースのマルウェアをホスティングしている国は中国が51.4%を占め、前年の約30%から大幅に増加。次いで米国23.4%、ロシア9.6%だった。

 今後の動向としては、AppleのiPhoneやiPod touchといった無線LAN対応の端末も、新しい攻撃経路になる可能性があるとSophosは予想している。

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